2004年6月1日(火)

■■火事

   金曜日の深夜、時刻としては土曜日の午前2:30過ぎだったでしょうか。
既に布団の中でうつらうつらと夢を見ていた私は、鳴り止まないサイレンの音で目を覚ましました。
消防車のサイレン音。 幼い頃から私はこの音が大嫌い。
嫌いなものほど目に付く(耳に付く?)という事なのでしょうか。 隣でダンナは微動だ似せず熟睡中・・・(-_-)
「そのうち通り過ぎてゆくのだろう」
音が遠ざかる事を祈りながら布団に包まっていると、
遠ざかるどころか、四方から集まってくるように止まないサイレン。
気になって仕方がないので布団を抜け出し、ベランダに通じる窓を開けると、
紛れも無く空気がスス臭い!

 そのうち、駅の方角から白い煙が上がってきました。
やっぱり近くで火事があったんだ。
幸い、家からは1km弱は離れていそうだったのでちょっぴり安心。
思わずデジカメのシャッターを押してしまうほど・・・(^^ゞ

 そう言えば、この地へ引っ越して来て4年半。
それまでは一度も「火事」という恐怖を身近に感じた事は無かったのですが、
(火事の現場も見たことは無い)この4年半に火事を目撃したのはこれで4回目です。

 1度目は、通りを1本分北側に1ブロック離れた民家。
真夜中の空に赤い火柱が見え、煤が風に乗って舞っていました。
多分私が初めて見た火事がこれでした。

 2度目は、通りを挟んだ真向かいのマンションの2階。
同じ様に深夜のサイレンで目を覚まし、音が一番近付いた時に止まった。
慌ててベランダに出ると、火元の部屋の南と北の両窓から激しい火柱が真横に噴出している。
結局その部屋を丸々焼いて鎮火しましたが、あの火の勢いを見たときには
震えが止まりませんでした。

 3度目は、なんと隣のアパートの物置。
深夜に大声で叫ぶ人の声で目が覚めた。
酔っ払いか・・・と思ったら「火事だーーっ」と聞こえた。
ベランダに出ると、目の前で赤い火が揺れている!
木造の物置の横にはプロパンガスのボンベもある。
ダンナを叩き起こしたら、部屋を飛び出して、 マンション備え付けの消火器をかき集めて消化を手伝っている。
それでも弱まらない火の勢い。横に生えていた木を丸焦げにしたころ消防車が到着。
ホースからの消化が一発で火を消した時には思わず拍手してしまった。

 因みに、これら4回全て深夜でしたが、
ダンナは目の前でサイレンが響いていても 一度も起きる事はありませんでした(-_-;)

 地震も雷も大嫌いだけど、火事は「嫌い」というより「怖い」。
焼けてしまうという事は焼失してしまうという事。
これまで生きてきた証全てが消えてしまうようで、本当に怖い。
たくさんのアルバム・たくさんの宝物・20年以上続けてる日記・もう手に入らない亡き母からの手紙の束etc。
私の場合、最低限の大事なモノを絞っても、押し入れ1杯分はありそう(~_~;)
それら全てをかき集めているうちに逃げ遅れてしまうのが私の運命かも。。。

 本当に、火事は怖いです。


火事

不謹慎とは思いましたが、
思わずシャッターを押してしまいました。ゴメンナサイ。
後日ニュースにもならなかったようなので
サイレンの音程大事で無かったならいいのだけど・・・



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